愛しの暮らし

子育て・犬育て・自分育て。暮らしのなかにある愛しいものを綴っています。

幸せをもたらすスキンシップ


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犬とはなんてかわいい生き物なんだろうか。

うちのアポロはミニチュアダックスの4歳。私たちは完全に犬バカ夫婦なので、アポロと1日でも長く過ごしたくて、彼の健康管理は欠かさない。日常の散歩はもちろん、最近では庭に自由に出入りできるよう、アポロ用のドアとスロープを設置。天気の良い日は気持ちよさそうに風を浴びながらひなたぼっこをしている。そして週に1度は夫による体重測定も欠かさない。理想体重の4キロをぴったりと守り、少しでも増えたら散歩を長めにするし、少なければごはんを増やす。とにかく日頃からよく様子を見て、できるかぎりストレスフリーの生活を心がけている結果、アポロが4月に受けた健康診断では、体内年齢が2歳だと言われた。

アポロは私がソファーに腰掛けると「待ってました!」と言わんばかりにすぐ隣にやってきて、私の体におしりをピタッとくっつけてくつろぐ。よりリラックスしたいときは、膝の上に乗り、へそ天でごろん。そうなると人間は動けなくなってしまうのだが、あまりのかわいさにトイレまで我慢してしまう。まったく、どっちが主なのかわからなくなることもしばしばだ。

今もこれを書いている私の足下にやってきて、かかとにおしりをくっつけている。この優しいあたたかさ。彼の体温に何度癒やされ、励まされ、安心させてもらったことか。そうして気付いたことがある。さりげないスキンシップの大切さ、だ。

子どもの頃、おなかが痛いときに母親がただ手を当ててくれていたことがある。さすったりするわけではなく、ただおなかに手を置いているだけ。ただそれだけなのに、おなかの痛みは和らいでいった。落ち込んだ時や失敗した時に友だちが肩に、背中に手を置いてくれただけで、気持ちがふっと軽くなった。スキンシップには言いようのない力があるのだ。

アポロをそっと撫でてみる。すると嬉しそうに私を見上げる。撫でる私、撫でられるアポロのどちらも幸せだ。

動物への虐待や多頭飼育崩壊のニュースを耳にすることも多い。その人たちはきっと目の前にいる子たちを撫でなかったのだろう。撫でて見つめあえば間違いなく愛情が満ちてくるというのに。それは人間の子どもに対しても同じ。ただ抱きしめる。その回数を増やすだけでお互いかけがえのない存在となっていく。

今日も私はたくさん撫でて、たくさん抱きしめよう。アポロもこっちゅんも。そうすることで誰よりも私自身がいちばん幸せになれるのだ。