愛しの暮らし

子育て・犬育て・自分育て。暮らしのなかにある愛しいものを綴っています。

大人の習い事

好奇心旺盛の私。常に何かやりたいことや勉強したいことが心の中にある。

こっちゅんが生まれる前は、気になることが生まれる度に本を読んだり、フィールドワークにいそしんだりした。

例えば歴史。もともと歴史が好きなのだが、維新150年を迎えたときは明治維新に関わった西郷隆盛たちを育んだ鹿児島の「郷中教育」について知りたくなり、お金を貯めて何度か単身鹿児島へ行き、図書館や史跡を巡ったり、郷土史家の話を聞いたりした。それを自分なりにまとめ、同じく歴史が好きな夫相手にプレゼンしたり、地元紙に投稿したりと学べる楽しさを日々感じていた。

しかし子育てが始まると、子育て以外何もできないくらい育児に翻弄される。

こっちゅんも元気いっぱいで全く目が離せない。ブログを書くのもこっちゅんが眠っているほんの短い時間しかない。

とはいえ、何かしていないと私の心は干からびてしまいそうだ。

そこで思いついたのが、以前もブログに書いたヨガと「お茶」だ。

お茶は高校時代に部活として学んだことがあった。もっとも吹奏楽部と生徒会をやっていたので、週に1回だけの参加。「お菓子が食べられるから」という廃部寸前の茶道部員からの誘いにのったのだった。

たった週に1回の参加。とはいえ茶室に漂う静かで張り詰めた空気に惹かれ、大人になってからも自分で安い茶道具を購入し、お茶を点てて楽しんでいた。こっちゅんが生まれてからはずっとしまっていたが、テレビでやっていた抹茶の特集を見て、またお茶を点てたくなった。

今は便利な世の中である。

スマホで検索すれば、お茶の点て方や楽しみ方を動画で見ることができるのだ。

そうそう、こういう手順だった…

そう思いながら、思い出すのは私に作法を教えてくれた先生の声だった。姿勢や目線、手の置き方など、決して動画ではわからない細かいところまで指導してくれた。その時は耳が痛いばかりだったが、今となっては注意されたことほどよく思い出す。

今はコロナ禍でもあり、近くにお茶の教室が見当たらないので断念しているが、願わくばまたどなたか師匠についてお茶を学び直したい。みずみずしい高校生の頃と違った感性で、お茶に向き合える気がするから。という理由とともに、叱られる事が無くなって生まれたであろう自分の心にある慢心を廃したいような気もしている。

大人の習い事は生きがいであるとともに、謙虚に学び続ける姿勢を身につけることでもある。いつの間にか凝り固まってしまった自分の心に新しい風を入れ、常に新鮮な自分を作る。それが人として輝き続けられる要因なのかもしれない。

 

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