愛しの暮らし

子育て・犬育て・自分育て。暮らしのなかにある愛しいものを綴っています。

憧れの「推し活」


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熱烈な「推し活」に憧れる。

自分の人生や生活に潤いや喜び、生きる希望を与えてくれる存在、それが「推し」。私には今この「推し」と呼べる存在がいない。

推し活をしている友人の話を聞くと、とても楽しそうでうらやましくなる。同じ人を推す仲間同士で情報の共有をしたり、出かけたりするとおしゃべりが止まらないそうだ。落ち込んだことがあっても、帰宅して撮り溜めた推しの姿を見るだけで心は満たされていくのだという。

私も昔はミーハーだった。光GENJIから始まり、KinKi Kidsオザケンこと小沢健二にハマった。楽曲を繰り返し聞いてうっとりしたり、透明な下敷きに写真を入れ、いつでも眺められるようにしていた。授業中に外を眺めては、彼らと同じクラスだったらと妄想をふくらませたりもした。しかし年齢を重ねるにつれ、彼らから気持ちは離れ、あれほど得意だった妄想をしなくなってしまった。40代になった今は「ときめき」を失ってしまった自分に気付かざるを得ない状況だ。

でも推しがいる同世代の友人は皆、とても楽しそうでいきいきしている。大事な仕事の日は推しのカラーを身にまとい、推しの力を借りてがんばるのだそう。そんな彼女たちの姿がまぶしく、私も推しを作りたいともがいているが、なかなか心がグラッとするような存在には出会えていない。

「押しを作ろうと思って探してはダメよ。気持ちを先に動かさないと。頭から入っても押しはできない」ー悩む私に推し活をしている友だちはサラッと言ってのけたが、その「気持ちを動かす」出会いがなかなかないのだ。

何かにハマるということは簡単なようでいてなかなか難しい。だから推しのいる人は堂々とその生活を楽しみきってほしい。突き詰めればそれも大きな才能なのだから。