愛しの暮らし

子育て・犬育て・自分育て。暮らしのなかにある愛しいものを綴っています。

「行動」を生む日々の筋トレ


最近ハマっていることがある。それはヨガと簡単な筋トレだ。

きっかけは娘のこっちゅんを抱っこするのがだんだんしんどくなってきたことだった。こっちゅんは2歳半。まだまだ抱っこをせがんでくる。でも彼女の体重は12キロ…お米の袋を抱きかかえて歩き回るには私に筋力がなさ過ぎる。

実はしばらく前から体重計とスマホを同期して、毎日の増減を記録するようになった。しかも最近の体重計はよくできていて、それに乗るだけで体重だけでなく皮下脂肪、骨量、筋肉量などもわかる。そのデータを見ながら、ずっと気になることがあった。私の筋肉量は標準より1キロも少ないのだ。

これはまずい。

高齢での出産だったため、まだまだ子育てには筋肉が必要だ。しかしこのままだと、こっちゅんを抱っこしてあげられなくなる。ふと気になって夫に筋肉量を尋ねると、予想通り夫も標準よりマイナス。そう、私たちはともに読書が趣味の文系夫婦なのだ。夫はずり落ちた眼鏡を人差し指であげながら

「でも筋トレっていうキャラじゃないしなあ」

と呟いている。

いやいや…キャラどうこうという場合ではない。かわいい子どもをまだまだ抱き上げてあげるためには筋肉をつけるしかないのだ!

そして私は決心した。体を鍛えようと。

それから毎日YouTubeを見て、固まりきった体をほぐすヨガと10分からのワークアウトをはじめてみた。最初は自分の体の硬さに愕然とし、プランクの1分が永遠かと思うほど長く感じられたが、終わってみると心地良い疲労感と体だけで無く頭もスッキリしている。

更に驚いたのは気持ちの変化だ。更年期が近い影響なのか、梅雨だからなのか、最近落ち込むことも多く、ふと不安になったり、ささいなことでくよくよと気にするようになっていた。しかし、ヨガと筋トレをはじめてからというもの、それが劇的に改善されたのだ。

これはどうしたことだろうか。

そう思ってスマホで調べてみると、こういうことがわかった。人間の脳は不安になると、その不安を解決するために何か行動を起こさなければと考えるらしい。しかし、不安が生まれたときに何かしらの行動、つまり体を動かすことをしなければ、脳は「考える」ことを行動と捉え、ぐるぐるぐるぐると頭をフル回転させ、不安について考え込み、どんどん思い詰めてしまう。特に夜、布団に入ったときなど、すぐに行動を起こすような状況ではないときに不安について考えはじめてしまうと、どんどん深みにハマってしまうというのだ。

なるほど、と私は合点がいった。毎日体を動かすことは行動を起こすことであり、行動したことが自分の自信や達成感につながる。それまでの私は家事と育児しかしていない毎日の暮らしに達成感が感じられず、悶々とした感情を抱えることが多かった。

ところがこうして体を動かすようになってから、料理も新しいメニューに挑戦してみようとか、ブログを書いてみようというという次なる行動につながっている。こういう自分は久し振りだし、我ながらとても好きな姿でもある。

張り切って購入したヨガレギンスには厳然と下っ腹が乗っかるが、いつかこいつを無くしてやるというささやかな目標もできた。愛するこっちゅんをしっかり受け止めるために、母は強くなる。気持ちも体も。筋肉は裏切らない、だ。